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マダガスカル アンティノールオオジャコウ

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マダガスカル   2018.1.19から29日まで10日間の蝶採集紀行

 

マダガスカルはそのほとんどが南半球の熱帯にある。だらだらと続く高原丘陵の島である。面積は日本の1.6倍。

マダガスカルはグリーンランド、ニューギニア、ボルネオにつぐ世界第4の島。

大昔、3億年前の古生代から1億年前の中生代にかけて南半球に存在した超大陸、ゴンドワナ大陸の.中心部がマダガスカルらしい。

マダガスカルは1億6千万年前にアフリカ大陸から離れた。

マダガスカルに生息している動植物の75%が固有種。

カメレオンは世界のカメレオンの発祥の地とも言われる。哺乳類はレムール類、キツネザルが特殊な発展をしている。

蝶や蛾のうち233種は固有種だといわれている。ウォーレスの動物地理区では、アフリカ全土とマダガスカルは熱帯アフリカ区(エチオピア区)となっているが、マダガスカル区とすることもある。

雨期は11月から4月まで。首都、アンタナナリボは盆地にあるので、周囲から水が集まり稲作が盛んである。

マダガスカルには、今から約2,000年前に人類がやってきた。

マダガスカルの民族はアフリカ系、マレー系、部族は18、言語はマダガスカル語、フランス語、宗教はキリスト教、伝統宗教、イスラム教。首都はアンタナナリボ。アンタナナリボの女性達は黒人だが髪がストレートで長い人が多かった。. 日本との時間差は6時間。

16世紀後半、フランス人によって植民地化されたが、1960年に独立。通貨はアリアリ。1US$=約3,000アリアリ。

マダガスカルには、エピオルニスという、ダチョウの2回りぐらい大きい鳥がいた。卵は33cmぐらい。17世紀まで生息していた。ニュージーランドにもやはり、15世紀までいたといわれるジャイアントモアがいて、エピオルニスより若干大きい。

 

201711月当時、在マダガスカル、日本大使館のペストに関する注意情報が、出されていて、首都アンタナナリボでも肺ペストの死亡例が、増加しており、外出時にはマスク着用するなど注意喚起されていた。

WHOによれば、20178月から10月下旬にかけて1,800人が感染、127人が死亡。ところがアンタナナリボに着いた際、日本語通訳に聞くと、11月には終焉宣言が出ていたとのこと。

ただ、フォートドファンへの国内線乗り場では、体温検査を実施していた。

 
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日本からマダガスカルへの直行便はないので香港でモーリシャス航空に乗り換え、モーリシャス経由でマダガスカルにいかねばならない。

モーリシャスはヨーロッパ人の憧れのリゾート地である。1月から2月には、しばしばサイクロンが訪れる。

香港へは羽田からキャセイパシフィックで約5時間。香港からモーリシャス航空に乗り継ぎしなければならないが、サイクロンの影響で飛行機がこない。

そのため、香港で1泊することになった。翌日、16時に飛行機が飛ぶというので、それまでのんびりホテルで過ごさねばならなかった。香港の空港ではアカネシロチョウが飛んでいた。

                             

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モーリシャスの風景
 

香港からモーリシャスまで約9時間。だが、モーリシャスに着くと、またサイクロンの影響で、飛行機が飛ばない。仕方なくモーリシャス航空指定のホテルでもう1泊。

モーリシャスでは早朝、フライトまで時間があったので、ホテル近辺の草地を歩いてみたが、目ぼしい蝶はいなかった。採集は禁止されている。

モーリシャスからマダガスカルまでは約1時間のフライト。

モーリシャスには、すでに絶滅してしまった巨.鳥ドードーがいた。空をとべないので食用にされてしまった。1680年までいた。

日本との時間差は5時間。モーリシャスの民族構成は68%がインド系、宗教もヒンドゥー教がしめているため、モーリシャス航空の機内食にはビーフという選択はない。チキンとフィシュのみ。

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2018.1.22     マダガスカル、アンタナナリボから国内線でフォートドーファンへ

 

マダガスカル南部に位置するフォート・ドーファンはアンタナナリボから国内線のプロペラ機で1時間15分。ベレンティー保護区はフォート・.ドーファン(タウランニャロ)から西へ88km。道路は穴ぼこだらけで車は遅遅として進まない。5時間はかかる。ベレンティー保護区一帯はサイザル麻畑の農園主のフランス人の私有地。広大なサイザル麻畑とマンジャレー川に挟まれるように位置し、乾燥地帯でありながらも1年中緑に覆われた場所で、大部分はタマリンドの森。ここにワオキツネザルやシファカが生息している。ここにいるキツネザルは人間になれているのでバンガロー周辺や食事中にパンなど盗みにくる。現地の人は我々が食事中、キツネザルが、盗みをしないよう追い回していた。サイザル麻は、ほとんどがヨーロッパに輸出されている。バッグ、マット、ロープになる。

 

 

 

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2018.01.22      フォートドーファンからベレンティーへ
 
マダガスカルの牛は皆、コブがある。コブのない牛は、ヨーロッパやアジア北部にいるが、コブのある牛は、アフリカ、南アジア、東南アジア、西アジア、に分布する。ラクダと同じくコブに脂肪を蓄え、耐暑性があり、病気に強い。人間が連れてきたものと思われる。コブ牛の背中に乗った子供を見かけたこともあった。
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2018.1.22    フォートドーファンからベレンティーへ
 
こんな草原でアンティノールオオジャコウを見かけると、全員、車から飛び出し、われ先にと、追いかける。
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2018.1.22        マダガスカルオナシアゲハ     ベレンティー
 
アフリカンオナシアゲハは1年中見られるが、マダガスカルオナシアゲハは11月から4月だという。またマダガスカルには尾錠突起の付いた、固有種のオナシアゲハがいるという。
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2018.1.22         芳香性の常緑樹、ユーカリの木
 
アンティノールオオジャコウは、よい香りのするこのユーカリに集まると言う。
 
 
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2018.1.22     フォートドーファンからベレンティー
 
蝶採集を見学していた子供達、人なつっこく、かわいい。皆、はだし。
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2018.01.22        アンティノールオオジャコウ
 
途中、車が進むにつれて湿気の多い森林地帯から乾燥地帯へと次第に景色が変わっていく。蝶がいそうなところで車を止めて採集する。道路沿いなので現地の子供も多く、我々が蝶を取り逃がすと大喝采を浴びる。マダガスカルオナシアゲハPapilo erithonioidesやホソチョウが類が飛ぶ。アンティノールオオジャコウPhamacophagus antenorも道路沿いで採集する。
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2018.01.22      アンティノールオオジャコウ
 

アンティノールオオジャコウは高所を飛ぶことが多いので、長竿は必需品。ここで3頭、採集。アフリカ本土にはジャコウアゲハは生息しない。ウマノスズクサが数種しか繁栄していないのが原因といわれている。アンティノールオオジャコウの食草はウマノスズクサの1種だったり、シクンシ科の植物やハマビシ科の植物との情報もある。アンティノールオオジャコウはマダガスカルで11種のジャコウアゲハで、インドのベニモンアゲハに近い、まだ南米のナンベイジャコウ属にも近い。想像するに大陸がかたまりであったパンゲア大陸時代に起源があるのかもしれない。大陸が分裂して南半球にゴンドワナ大陸が形成され、更に分裂し、マダガスカルが孤立すると、そこで独自の進化をしたと考えられる。

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コメント

マダガスカル島の解説、大変興味深く読ませていただきました。
バウバブの木とキツネザル位しか知りませんでした。
チョウも珍しい種類がたくさんいるのでしょうね。この続きが楽しみです。

投稿: @me | 2018年4月30日 (月) 20時41分

読んでいただいてありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

投稿: ミステリーハンターマイキー | 2018年4月30日 (月) 22時17分

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